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不均等データの取り扱い

こんにちは!ノイです!

データ分析において、均等なデータを扱うことはよくありますが、実際には不均等なデータも多く存在します。不均等データとは、異なるクラスやグループに属するデータの数が大きく異なる場合を指します。このようなデータを扱う場合、適切な取り扱い方を知っていることが重要です。

不均等データの取り扱い

例えば、ある商品の購入履歴データを分析する場合を考えてみましょう。その商品を購入した人が1,000人いる中で、実際にクレームをした人は10人だけだったとします。このような場合、クレームをしなかった人のデータが非常に多く、クレームをした人のデータが少ないという不均等データとなります。

このような不均等データを扱う場合、単純に全体の平均や割合を計算するだけでは正確な分析結果が得られない場合があります。そのため、不均等データを扱う際には、適切な手法を用いることが必要です。

この記事では、不均等データを取り扱う上での課題や注意点、そして代表的な手法であるアンダーサンプリングやオーバーサンプリングなどの手法について解説します。

サンプリング手法

  • データを少数に合わせるアンダーサンプリング
  • データを多数に合わせるオーバーサンプリング

自然言語処理において、クラス分類のタスクで不均等データを扱う場合、オーバーサンプリングが有効な手法の一つとして知られています。しかし、オーバーサンプリングにおいては、確立された手法が存在せず、人手による所が大きいとされています。

自然言語処理におけるオーバーサンプリングの手法

オーバーサンプリングの手法として、word2vecを用いた入れ替え、wordnetを用いた入れ替え、文節並び替え手法が挙げられます。

word2vecを用いた入れ替えは、データセット全体に対してword2vecを用いて単語ベクトルを計算し、形容詞を対象に単語の入れ替えを行います。しかし、単語の使われ方を元に類似度を計算するため、対義語も類似単語として推薦するなど文章の意味を保存したかさ増しを行うのが難しいため、入れ替えで意味が変わってしまわないように注意する必要があります。

一方、wordnetを用いた入れ替えでは、概念同士の関係や概念に対応する言葉の定義が人手で設定されているため、多くの場合意味を保存したかさ増しを行うことが可能です。

さらに、文節並び替え手法では、文章には入れ替えても意味の変化が無い並列な文節が存在することを利用し、文章を1文に切り分け、係り受け解析器cabochaを用いることで、並列な文節を計算し入れ替えることで同義な文章を生成してかさ増しを行います。ただし、単語の語彙は増えないため、TF-IDFなどの単語を元にしたベクトル化は効果を発揮しないことに注意が必要です。

TF-IDF

TF-IDF(Term Frequency – Inverse Document Frequency)は、文書内の単語の重要性を評価するための手法であり、特定の文書を特徴付ける重要な単語を抽出する際に有用です。

TF

TF(Term Frequency)は、ある文書における単語の出現頻度を表します。つまり、ある単語が文書内に出現する頻度が多ければ、その単語は重要である可能性が高いと判断されます。

IDF

IDF(Inverse Document Frequency)は、ある単語が複数の文書で使用されているかどうかを表す値です。よく使われる単語は、その単語が出現する文書数が多く、IDF値が低くなります。一方、特定の文書にしか出現しない単語は、IDF値が高くなります。

TF-IDF

TF-IDFは、TFとIDFの2つの値を掛け合わせたものであり、単語の出現頻度とレア度の両方を考慮した重要度を表します。この計算式は、各文書の各単語に対して適用されます。

TF-IDFを計算することで、文書の特徴を判別することができ、文書の特徴ベクトルとして使用されます。この手法は、検索エンジンの検索結果のランキングやテキスト分類などに応用されます。

まとめ

今回は自然言語処理におけるオーバーサンプリングの手法として、word2vecを用いた入れ替え、wordnetを用いた入れ替え、文節並び替え手法について紹介しました。また、TF-IDFについても解説しました。

自然言語処理においては、データ量が不足している場合にオーバーサンプリングが有効ですが、手法によっては意味が変わってしまったり、有効でない場合があります。そのため、適切な手法を選び、意味を保持しつつデータを拡張することが重要です。

今後も、自然言語処理の分野はさらに進化していくことが予想されます。新しい手法や技術が開発されるたびに、私たちの生活や社会に大きな影響を与える可能性があります。最新の情報にアンテナを張り、常に学び続けることが必要です。

※この記事の一部情報にはChatGPTを用いています。

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