匿名加工情報とは
匿名加工情報とは、個人情報を識別できないように加工し、個人を特定できない状態にした情報を指します。この情報は、一定の条件下で、個人情報保護法の改正により導入されました。主な目的は、個人情報を保護しながらデータの利活用を促進することです。
匿名加工情報の作成者の義務
匿名加工情報を作成する事業者は、以下の義務を果たさなければなりません。
適切な加工: 個人情報を適切に加工し、特定の個人を識別できる情報を削除したり、特異な記述を削除するなどの加工を行います。
安全管理: 匿名加工情報の安全管理措置を実施します。具体的には、加工方法等情報や匿名加工情報の漏えいを防ぐための措置を講じます。
公表: 匿名加工情報の作成時や第三者提供時に、一定の情報を公表します。これにより、情報の透明性を確保します。
識別行為の禁止: 匿名加工情報から個人を再識別する行為(識別行為)を行わないようにします。他の情報との照合や加工方法等情報の取得を行わないよう注意します。
匿名加工情報の利用目的
匿名加工情報は、個人情報を含まないため、本人の同意を得ることなくデータ取引やデータ連携を行う際に使用されます。そのため、個人情報のプライバシーを保護しつつ、ビジネスや研究などでデータを活用することが可能となります。